新型コロナ感染症拡大以降、顧問先である中小企業との関係性が変化したのではないでしょうか。
中小企業の資金繰り強化のために発表された「ゼロゼロ融資」や「事業再構築補助金」などにより、会計事務所に経営や資金繰りなどの相談先としての役割を求められているように感じます。
本記事では、補助金や財務支援といった付加価値業務の向上を考えている会計事務所様に向けて、協議会のF+prus・FASCLUB・ACADEMYの活用方法を解説します。
経営革新等支援機関推進協議会について
経営革新等支援機関推進協議会は「会計事務所を日本一働きたい職場」をテーマに、2014年4月に設立し、現在では1,700事務所が正会員として参画しています。
経営革新等支援機関推進協議会が提供しているサービス一覧
協議会では、会計事務所から繁忙期をなくし職員の平均年収をアップすることをゴールに、ステム・ツールなどサービスを展開しています。
以下の主なサービスのうち「F+prus」「FASCLUB」「ACADEMY」をご紹介します。
F+prus
財務システムF+prusは「コンサルティング内容の自動抽出」や「事業計画作成のチュートリアル」などの機能をもつ、財務・資金調達支援に特化したシステムです。
財務・資金調達支援業務の効率化はもちろん、財務支援のノウハウを知りたい、企業へのアドバイス方法に悩んでいる方におすすめです。
担当者に聞く!F+prusの開発背景とは
会計事務所は税務会計業務のスペシャリストですが、資金調達・資金繰り支援といった財務支援については、まだ経験が少ない事務所も多いです。
しかし、昨今の会計事務所は中小企業から財務・資金調達支援を期待されており、財務支援をおこないたい事務所も多いでしょう。
また、財務・資金調達支援は可能だが、顧問先へのアドバイスや事業計画書を作成する職員が限られており(属人化)、標準的な支援ができていないという悩みも耳にします。
上記のような財務・資金調達支援課題を解決するべくF+prusを開発しました。
【F+prus】担当者おすすめポイント5点
F+prusには、簡単に帳票を作成できる操作性と、金融機関が各帳票を見た際に評価が高いポイントを押さえているという強みがあります。
コンサルティング内容の自動抽出
決算データと返済データをF+prusに取り込むと、顧問先ごとの改善事項とコンサルティング内容を自動で抽出することが可能です。
金融機関の融資判断に準拠する事業計画書の自動生成
事業計画書を作成する際は、自己資本比率や債務償還年数など金融機関が融資判断をする際に重要視する指標を考慮することが大切です。
F+prusでは、上記指標を加味した事業計画書を自動で生成することができます。
F+prusを活用するための教育カリキュラムも搭載
顧問先へのコンサルティングについて、知識やノウハウが乏しい事務所様をサポートできるよう、教育カリキュラムを用意しております。
コンサルティングに必要な金融財務の知識習得や、F+prusを活用した実務を学ぶことが可能です。
財務コンサルティングサービスのパッケージ化
財務支援の属人化を脱するためには、支援内容や支援方法を事務所内で標準化する必要があります。
しかし、標準化にはマニュアルや環境づくりといった時間のかかる作業が必要です。
そのため、本協議会では誰でも顧問先に支援が可能になるよう、F+prusを活用したコンサルティングサービスを統一化しています。
誰でも安心でシステム操作できるために
マニュアルだけでなく、コールセンターよりシステム操作を確認することが可能です。
また、顧問先から受けた財務相談に対して、本協議会が回答する窓口を用意しているため、支援経験が少ない事務所でも安心して利用が可能です。
会計事務所の効率化を実現するF+prusの活用方法を解説!
F+prusでは、事業計画書が自動的に作成されるため作業時間が削減されます。
また、コンサルティング内容の自動抽出もおこなわれるため、コンサルティングに関する知識習得や資料準備の効率化が可能です。
さらに、活用いただいている事務所様より「金融機関からの事業計画書の評判が良い」や「顧問先にF+prusの機能を説明すると興味を持っていただくことが多い」という声をよくいただきます。
新たな支援につなげる入口におすすめのサービスです。
- 金融機関目線の事業計画書を用いて、金融機関との良好な関係を築く
- コンサルティングの経験を積む
- F+prusをもとに、誰でも財務支援が可能になる体制をつくる
- 顧問先にF+prusを紹介し新たな支援につなげる
今後は、数多くの事務所でご利用いただけるよう、利用方法を解説した集合型のオフラインセミナーなども開催していく予定です。
F+prusが14日間無料でお試し利用ができます
F+prusを試したい、実際の画面を見たいという会計事務所向けに、14日間の無料トライアルを実施しております。
無料期間後に自動的に契約になるということはありませんので、安心してお試しいただくことができます。
FASCLUB
FASCLUBは、顧問先や見込み先に「補助金」「優遇税制」「金融・財務」などの情報提供をおこなうサービスです。
販促チラシやメルマガ、NewsLetter、動画など、顧問先に合わせた提供方法を選ぶことが可能です。
担当者に聞く!FASCLUBの開発背景とは
日々の業務で時間に余裕がなく、情報発信が出来ていない会計事務所は数多くあります。
一方で、顧問先に対する補助金や資金繰り支援に関する案内は「タイミング」や「繰り返し案内すること」が非常に重要です。
会計事務所の代わりに、本協議会が情報発信(販促チラシ・メルマガなど)をおこなうことでサポートができると考え、FASCLUBを開発しました。
【FASCLUB】担当者イチオシポイント
FASCLUBの強みは情報発信数の多さと内容のこだわりです。
補助金や税制に関して知見がない顧問先や見込み先の方も、理解ができる内容を心がけており、現時点で8,000を越える中小企業に情報発信をおこなっています。
顧問先からの信頼獲得につなげるFASCLUBの活用方法を解説!
FASCLUBを活用することで、提供内容の理解や資料作成などに要する時間を大幅に短縮することが可能です。
- 販促チラシや動画など顧問先に合わせたツールを選択する
- 提供する情報に合わせたツールを選択する
- 繰り返し連絡することで制度や会計事務所を認識してもらう
ACADEMY
ACADEMYは、会計事務所が付加価値支援をおこなうために必要な「補助金・公的制度」「金融・財務」などの知識・ノウハウを学ぶことができるサービスです。
カリキュラムの全過程を修了することで、顧問先への相談対応・実務支援が可能になります。
担当者に聞く!ACADEMYの開発背景とは
補助金・税制優遇・財務支援などのいわゆる付加価値支援をおこないたいが、体系的に学べる機会が少ないため、なかなか支援を進めることができない事務所も多いです。
そこで、付加価値支援を可能にするために必要なノウハウを習得できるe-ラーニングサービス「ACADEMY」を開発しました。
【ACADEMY】担当者イチオシポイント
ACADEMYでは1本の講座動画の時間に気を付けています。
忙しい会計事務所の皆様が視聴できるよう、1講座10分程度を目安とした動画を構成しています。
電車の移動中や昼休憩のすきま時間などで視聴可能といった、気軽に見られる仕組みを用意しました。
また、ACADEMYのコースにおいて、知識習得編から実務実践編へ進むにはテストの合格が必要です。
知識はインプットだけでなくアウトプットが必要なため、テストを受講することで講座内容の理解が深まるようコース設定をしています。
会計事務所の効率化を実現するACADEMYの活用方法を解説!
ACADEMYは動画で学ぶため、学習タイミングやスピードを調節することが可能です。
- 移動中や休憩時間などのすきま時間で視聴する
- 苦手な範囲や難しい内容は、繰り返し視聴して理解を深める
監査担当者養成プログラム
2023年の4月から、特に未経験職員向けの「監査担当者養成プログラム」をリリースしました。
税務知識(所得税・消費税など)や月次監査のシーンで補助金・財務支援を案内するポイントをまとめており、未経験者に易しい内容を心がけました。
さらに、ビジネス基礎講座も用意しており、身だしなみや接客対応、コンプライアンスまで幅広く学べます。
ACADEMYが14日間無料でお試し利用ができます
ACADEMYを試したい、実際の講座動画を見たいという会計事務所向けに、14日間の無料トライアルを実施しております。
無料期間後に自動的に契約になるということはありませんので、安心してお試しいただくことができます。
まとめ
本記事では、協議会のF+prus・FASCLUB・ACADEMYの活用方法を解説しました。
紹介したサービスを活用して知識習得や業務の効率化をすすめ、付加価値支援を充実化させましょう。
- F+prus
財務支援のノウハウ習得・効率化が可能です
- FASCLUB
顧問先への最新情報提供が多様なツールで可能です
- ACADEMY
動画によって事務所職員の知識習得が可能です
会計事務所の運営や社員の教育方法に悩んでいる場合には、経営革新等支援機関推進協議会の会員登録もおすすめです。
定例研修会、講座動画集、ACADEMYなど
FASCLUB、販促チラシ、メルマガなど
申請書サンプル、申請書プレ審査・添削、F+prusなど